門真市議会議員の戸田ひさよし氏は鬼より怖いのか?連載⑤ 右や左と言われて言論人気取りの者よ!ほっかむりは止めろ! ~ウイルスのようにいつの間にか感染する反知性主義を斬る!

反知性主義」とは?

実証性と客観性を軽視、もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度の事。

 

中学生にでも分かるように“超かんたんに訳” に訳せば、

 

たしかな証拠や、科学的にも正しい論理的な意見も得られないような説を、自らの都合の良いように解釈したり、あらゆる世界で起きている事柄を自分にとっての理想に無理やり当てはめていこうとする態度」

 

閑話休題

 

こんにちは ジャーナリストの佐々木純一です。

 

連載④特別号外1にて反知性主義について、すこし触れましたが、これがまるでエイ

ズウィルスのように、知らず知らずのうちに国民に伝染していき、感染したという自覚

の無いまま猛威をふるう構造とでも言いましょうか、例えて言えば、何故か景気が良く

なったか?全く実感出来ない、なぜヘイトスピーチ集団が雨後のタケノコのように無力

で弱い者を攻撃するのか?自民党公明党が勢いがあるのか?順を追って解説していき

たいと思います。

 

関西生コン労組=略称 俗にカンナマ事件とは、経営者個人の非知性主義に基づく、全く理由無く、労働組合の活動におびえる、いわば労働組合に対する勉強不足からきており、そういう反知性主義の経営者の労働組合に対する理解は、まるで夏の遊園地に良くある、

 

“お化け屋敷”

の仕組みと同じようなもので、入園者が科学的知性と論理、根拠があり、入ってみれば

ただのアルバイトが凝った仮装行列のような服装でビックリ!させて涼を与えているだけの夏の風物詩なのに、反知性主義に冒されてしまった経営者は、

 

労働組合なんか出来れば、会社がつぶれる!」

 

だの、

 

労働組合は狂気の集団で、団体交渉なんてやれば会社の金が全部無くなるじゃないか!」

 

だの、

 

労働組合員は会社のガン細胞だ。早く手術して切り取りしないと、会社は殺される」

 

など、これは中高生が読む現代社会や公民の教科書を読めば出てくる、労働組合法,労

働基準法および労働関係調整法の3つの法律が存在するという事実を無視した、お化け

屋敷に迷い込んだデート中の男女の悲鳴にも似た、全く理由の無い、単なる愚痴や酔っ

払いのオジサンのわめきと同じレベルなのが、すぐに分かりますね。

 

労働組合を全否定する事は、憲法にもあることを無視する事であり、

 

許される話ではないのです。

 

つまり、憲法 28条の労働基本権の理念に基づいて制定されたもので労働三法だし、日

本の第2次世界大戦後の労使関係を規定し、対等的労使関係の基礎となっているのだか

ら、経営者も少しはジュンク堂書店などで中学教科書を手に入れ勉強すべきですね。

 

労働組合をありもしない、墓場の幽霊や霊魂などという、遊園地のお化け屋敷と同列に

考える事は全くの反知性主義、もっと言えば、中学生の時、ちゃんと教科書を読みまし

たか?というレベルになるのです。

 

前号④にも述べましたが、労働組合からしても、会社は航空母艦のような存在。その

空母たる会社を潰せば、戦闘機の搭乗員たる労働組合員という、実は社員は着艦して生

きてゆくことが出来ない。それならば、艦長や指揮官たちと、

対等な立場で団体交渉という議論をして、空母を少しでも良くしましょうよというのが、戦後日本のスタートだったわけですね。

 

では、何故カンナマ問題が新聞各社やTV局を賑わすか?

 

あからさまな陰謀論は筆者は否定するが、その裏では

 

大手の生コンメーカーやゼネコン各社の利益を最大にする事で恩恵を受ける自民や公明の与党国会議員などが、大手企業にゴマをする事で、

選挙の時の票も獲得できるし、選挙運動資金もジャブジャブ入金されて、まさに

 

「ウハウハですよ!」

という、

政治家になるしか収入を得る事が出来ない、巨大政党にすり寄るクラゲ同然の国会議員のゴマすり活動に引きずられるゼネコンや生コンメーカー経営陣

 

からすれば、労働者へ払う給料を最小化できれば、当然会社の利益は最大化され、株価

は上昇、経団連会長にもなれたり、日経新聞などにも大きく掲載され、「私の履歴書」などに名前が後世にも残せるし、

「儲かって儲かって仕方ない、スゴイじゃん!」

と筆者は普段全く使わない少々下品な言葉を出してまで表現するが、反知性主義に冒されてしまうという事は、最後は働く者を圧迫して、自己の利益を最大化しようと、率直に申せば、日産のカルロス・ゴーンのように

「経営者や与党国会議員は金に汚くなりがちになる」という事につながります。

経済学から見れば、大手企業が一方的に給料を値引きし、クラゲの国会議員が最大増殖してゆくと、最後は恐慌という恐ろしい不景気を招きます。

 

何故なら、働く者たちも、給料がある、給料が上がるから、未来へ向けての生活設計が出来るのだから、

料が上がりもしないのに、住宅ローンは組めません。

 

筆者は昔、鬼の中坊と言われた故中坊公平弁護士に話を伺ったことがある。

 

中坊氏が、約二十数年以上前に住専問題やら豊田商事事件で大活躍されて居た時に、何

とか少しでも被害者弁済を実現しようと、犯罪企業が納めた、違法な収益に掛かってい

法人税所得税を返してもらおうと、何度も国税局に掛け合ったらしい。そこで

 

国税の幹部担当官が、中坊氏に

「あんたな、所得、所得ってうるさく言うが、所得ってどんな種類があるのか知ってるか?」

 

当然、中坊氏は知らないので、それは何ですか?と問うたらしい。

あのな、所得は大まかに言うて三つあるんや。

一は給与所得、二は事業所得、三は雑所得なんや。

あんたは弁護士やから法律には詳しいやろうけど、税務会計はド素人やから教えといたるで

 

と言われてしまったらしい。

 

こんな嫌味を言われながらも交渉を何度も重ねて、最終的には豊田商事の金庫や口座に

は一文無し同然だったのにも関わらず、いくらかは国税局から還付されたらしい。全く

奇想天外な中坊氏の被害者救済のやり方が成功した訳です。ここで何故このエピソード

を持ち出したかと言うと、筆者も少年時代からなんとか学資を得んと悪戦苦闘するも、

なかなか労働の強度と低賃金に打ち勝つことが出来ず、ついには見切りをつけて、いわ

ば事業者になり、そこそこ成功したからです。

 

敬愛するナニワ金融道の作者、故青木雄二先生の語録にも出てきますが、

 

「金欲しいけど毎月一回しか金が入ってこんから、どないもなりまへんわ」

というセリフが出てくるが、まさに働く者が、急に金が必要な状況になったとしても、

給料日まで我慢しないといけないという訳で、ナニワ金融道でも、彼女と車内でイチャ

イチャしていてよそ見運転となって、極道が運転するボロいベンツの修理代に一家総出

で尻の毛までむしり取られるシーンが見事に描かれており、働く者がいとも簡単に貧乏

人へ転落し、労働者は毎月一回しか給料日として金を貰う事以外はほぼ無いし、特別に

毎週とか、日雇いだとして毎日給料をもらったとしても、ウハウハと言いたくなる程の

給料アップは絶対に無いだろうし、給料の分割払いを受けているだけである。貰った後

は次の日に備えて、ビールを飲んだり、パチンコ屋へいったり、少々は豪勢と言いたい

だろうが、大衆食堂からファミリーレストランでの食事へとバージョンアップするのが関の山であろうか?

 

このボロベンツ極道に全財産をむしり取られてしまえば、労働者はどうしようも無い。

シングルマザーと成り果てた知人女性が幾人もいるが、安い時給のバイトを掛け持ちし

て、娘は高校卒業までだと言っていた。自身は短大卒業なのだが、娘を大学に行かせる

余裕は無いという。筆者は独立開業に成功した部類なので、労働者だった時は給料日ま

での20日以上を朝昼晩とインスタントラーメンしか食えず、最後は気持ち悪くなり吐い

た経験まであるが、今はそんな事は約20年以上無い。

 

すこし頑張れば、月に何度も収入を得ることが出来るからだ。

 

つまり、労働者にとって給料は絶対的な最低条件の生命線である。給料を下げられたり、不払いだったり、給料を上回る急な出費には全くのお手上げである。経営者はそういう働く者の心情や事情を無視しがちであるし、二世や三世のボンボン経営者なら強度の労働をした事が無いだろうから、労働組合員は全員悪魔の手先の様に、会社を侵略する病原体の狂気集団のように口汚くののしるような者も出現する。

 

「雇ってやっているのに、この恩知らずめが!カンナマなどに加入して会社の業務を妨害か!糞ったれのうじ虫どもが!」

 

と、やはり

 

反知性主義に汚染されているのが明白な主張が飛び出す。

 

筆者が敬愛する故青木雄二先生は以下のように遺言した。

 

「労働者は日々の食費を切り詰めるしか、自らの利潤率を上げることが出来ない」

 

名言である。会社に勤める者が、自分では儲ける事は出来ないのだから、食費を切り詰

めるくらいしか、お金は残せないのだ。

 

この事をまったく理解出来ない、もう全くの無学無教養じゃないの?と言いたくなるよ

うな経営者は、反知性主義の権化となり、

 

労働組合潰しを考えてしまう。

具体的には

ストライキ破り、

ピケット排除、

団体交渉拒否、

経営者が買収した2番目の妨害労働組合を結成

 

したり、労働組合員だけ難癖をつけて懲戒解雇したり、

暴力団や社会運動偽装の極道右翼

(実態はただのヤクザ。暴力団排除条例の指定を免れて、資金源確保の為の犯罪者集団が普通の活動形態)

 

金を払って平気で闇討ちしたりは朝飯前という、シャレにもならぬ事を平気でやらかす。

政府もこういう問題は目障りだし、労働組合は自民公明からは目のカタキだし、他方

で、大手企業と結託している、これまた筋ワルの与党国会議員が裏工作をするので、新

聞や雑誌が売れそうな話題として、さも労働組合が犯した犯罪としてリーク提供されれば、TVのワイドショーは大繁盛、大手新聞はバカ売れして、大手企業からのCMや広告出稿の話が舞い込み、まさに労働組合叩きは大手企業集団からは儲かって仕方ない、ウハウハ話と化す。

 

戸田ひさよし氏と門真市役所、故園部市長が標的にされたトポス事件を見ても明らかな

ように、結局のところ門真共産党らが仕掛けた事件は最高裁判所にて戸田ひさよし氏と

門真市役所の完全勝利に終わったのだが、報道当時の10ch読売テレビのニューステンな

どで、アナウンサーと元オリンピック、シンクロナイズドスイミングメダリストの女性

まで、口を極めて事実無根の批判をした事には、今も何ら謝罪も無い。

これなど、まったくのエビデンス(科学的根拠)を無視して、自らの都合良いようにストーリーを創り、それが事実であるかのように理解した、反知性主義の定義そのものであろう。

この点について、故青木雄二先生は以下のような遺言を残した。

 

「ワシみたいな天才は、TVには出ないんや。出たとしても、労働組合が無いと、結局最後は会社も競争に敗れて、会社経営陣もいとも簡単に労働者に転落するんやという事を話したら、全部カットされてた。もうテレビなんぞには出えへんわ」

 

「テレビや新聞などのマスコミは、スポンサーから降りるぞ!という脅しには、いとも簡単に屈服するんや。だから労働組合が無いと、結局はエゲツない地獄絵図が現出するという経済学の話は嫌われるんやが、そんなマスコミにもきっちり労働組合があるのに、なんちゅう矛盾した話や?」

と悲憤慷慨されていたものだ。

(世情や自分の運命などについて、憤慨し、嘆き悲しむこと。)

 

確かにその通りである。以前、トヨタ車の欠陥など書いたら、トヨタから広告出稿を禁止するぞ!と脅されるのか?全国のマスコミが震えあがると聞いたし、たしかスーパーのイオンの批判を書いた本はイオン傘下の店内では販売禁止だったと取材でも聞いた事がある。

 

つまり、マスコミもそれぞれの“ご都合主義”に汚染されているし、反知性主義そのもの

で動いている。弱者の貧窮事情などどうでも良いのだろう。この点も筆者は皮膚感覚で

理解しようと、大阪難波釜ヶ崎地区、神戸三宮などでホームレスと化した、乞食に良

く小銭やタバコ(筆者はタバコは絶対にNG)、自分は飲まない酒を渡してやることが

多いが、通行人は全く乞食には目もくれない。一円でも十円でも皆で渡してやり、風呂

に入れてアパートに住まわせ、ビッグイシューのような雑誌販売でもさせれば、彼ら

だって人間だから入浴し、暖かい布団で寝たい筈。

安定した生活を送り、娯楽に興じる者は、他者にわずかな小銭も恵んでやろうとしな

い。アルミ缶拾いで一日600円あれば良い方だという。

世間では自己責任で乞食に転落したんだろ?という理解である。この論理が経営者の普遍的な論理になるのだから始末が悪い。

 

働く者を殺してしまっては、経営者もいとも簡単に労働者に転落するという経済原則を少しは理解しているならば、労働組合は実は必要な組織であろう。

 

現実に、筆者が加入していた組合の傘下企業には、丸紅や伊藤忠旭化成東洋紡、上

新電機、多種多彩な大手企業まで目白押しであったが、

労働組合が出来たからといって倒産した企業は無い。

 

むしろ、隆盛を極めている大企業ぞろいだ。労働条件の話し合いを組合幹部としておけば、ややこしい人物が混入することも防げるし

 

組合幹部というのは指導力があるから、人事の不満などの社員のガス抜きも可能だか

ら、あべこべに経営陣にとっては都合が良いのである。

世間で面白おかしく語られる労働組合事件の話には、経営者自身の無学無教養から来る

反知性主義に冒されている事に端を発しているし、経営者に揺さぶられ、利用されてい

る、または利用せんと企図するクラゲの与党国会議員ら、政治家になるしか収入を得ら

れない集団と化した者らのご都合主義が背景であろう。

 

警察や検察といった権力を持つ政府与党、大企業の経営者との一体化。

 

カンナマ問題などは、まさに

蘇る帝国、権力に揺さぶられる日本人の一面を現したに過ぎない。

 

筆者はそう言っても、そう間違いは無かろうと思うのである。

 

本稿の最後に、

弱者に全く目が行き届かない政府よ!愛国者気取りにアナクロニズムの極道右翼、ヘイトスピーチ集団の者たちよ。ほっかむりは止めろ!

 

以下、

次号、左翼気取りの者たちを斬る!ほっかむりは止めろ

に続く。