門真市議会議員の戸田ひさよし氏は鬼より怖いのか?連載④

こんにちは。ジャーナリスト 佐々木純一です。

毎回のブログ発表にて、戸田ひさよし氏の豪快で迫力ある貧乏っぷりを書きましたの

で、戸田氏が金銭的には全くの清廉潔白、粗衣粗食の禅寺の和尚のような日々でヒー

ヒー言いながらも議員活動に、鬼神の如く、ばく進されている事は分かって頂けたかと

思います。

 

取材していて感じましたが、

いま  政治資金規正法

(規制では無く、規正という謎の引っ掛けを考え出した、自民や官僚はスゴイですが)

 

など法律的な禁止事項があり、団体献金を貰ってガチャンと手錠(つまり逮捕ですね)

を掛けられる事の多い、無所属議員に比べて、政党化してジャンジャンと献金をもらっ

ても逮捕されない注目の党である、大阪維新軍団、或いは自民、公明などの既存の政党

と同じ土俵で、戸田ひさよし氏が戦う事の不利さでした。

 

これは言い換えれば、無所属で活動する議員を締め付けて排除、或いは既存のいずれか

の政党に吸収させて無力化し、果ては大政党の選挙対策の幹事長クラスの幹部が脱党・

反党行為をしようと考える謀反議員への、

 

「もし離党して無所属議員になれば、選挙応援も無いし、政治資金もモチ代の公認料も入ってこないんだぞ!」

 

という脅しに使える誠に便利な法律であるようです。

 

本稿では、戸田ひさよし門真市議会議員について、わたくしに門真市民からも質問が多く寄せられ、

「戸田ひさよし?TVニュースをにぎわす、あの関西生コン組合の悪い奴か?」

 

などと多く国民の方からの率直なる過激な質問が多く、組合活動と全学連運動、浅間山荘事件・連合赤軍山岳ベース事件などと混同して、勘違いしているんだなと、多くの市民が誤った戸田ひさよし氏の人物像をゴチャ混ぜに理解している事に、その麻の如く絡まった誤解を解くべく、順を追って説明し、斬り込んでいきます。

 

まず、前提として、戸田ひさよし門真市議会議員は

 

悪い奴でも無いし、そもそも労働組合活動は全国どこでも、それこそあの悪名高いトランプのアメリカ合衆国でも合法的に認められた、一口に簡単に言えば、先進国ならドコでも見られる

 

“労働条件や環境の改善、弱い立場の企業勤務者”の為の合法活動です。

 

現実にフランスでもアメリカでも派手にデモやら演説、パレードも盛大にやっていますね。

 

全学連運動や、どちらかと言えばテロリスト扱いされる山岳ベース事件を引き起こした旧連合赤軍のメンバーはそれぞれ壊滅に追い込まれて無力化されており、確かに旧メンバーはそれぞれ収監中、服役、獄死、少年院送致、国外逃亡者までいるが、

 

連合赤軍事件当時、戸田ひさよし氏は秋田県立 秋田高校の高校一年生? であり、

 

スキーやキャンプ、登山などに忙しい “草深い東北の秋田県の野生児少年”

 

であった事は、本人公開の写真からも明らかだから、この連合赤軍に結び付けた想像が、科学的、論理的根拠のない、知的レベルの低いデマとも言えませんか?

 

これらが前提となる論拠ですので、善良なる国民の皆々様は決して誤解なされませんよう。

 

閑話休題

 

労働組合って何?特に関西生コン=通称 カンナマって何者よ。会社を恐喝するような悪い奴らが集まる集団じゃないの? 悪い奴らの集まりなんだから、戸田も悪い人じゃないの?」

 

安い酒場にいるような門真市の疑問として、仰天させられる意見があるが、前述のようなドギモを抜かれるような誤解について、やさしく解説していきたいと思います。

 

少しでも勉強すれば、「関西生コンって、意外とマトモじゃないか!」と分かる筈ですよ。

 

労働組合とは冒頭でも書きましたが、フランスでもアメリカ、韓国、その他多くの国でも普通に存在する、

 

労働に関する法律に基づく、労働者が経営者からヒドイ扱いを受けないように、ひとつのカタマリになって会社経営者らと話合いを行ったり、相談する機関です。

 

一般的には、組合員となった者の給料の中から組合費をさいて納付して活動する団体であり、ちょっと昔なら、大手の企業ならば入社したら自動的に労働組合に加入する事が当たり前であり、この場合、組合に加入する事を拒否すれば、会社は従業員を解雇しなければならないのが普通でした。ところが、

 

関西生コンとは大まかに言って、小さい会社の、従業員が10人とか20人やら、50人も100人もいるとか、まさに百花繚乱の中小・零細企業の働く人々にて結成されている労働組合です。

 

これから言い方が悪いかも知れませんので、初めに御容赦頂きますが、

 

かなり昔のトラック運送や生コン製造運送などの業界は、

 

俗に世間からは “運ちゃん” などと言われ、暴力団ヤクザ・今でいう半グレが介在している事も結構あった業界

 

であって、小林多喜二蟹工船のような様相の、筋悪(スジワル)の暗いイメージが先行する業界でもありました。

 

でも、そこは学歴が無い、無学無教養だと言ったしても、生の人間が働くところです。

 

朝5時から出勤して休み時間も無く、昼食も運転しながら取り、終業時間は夜10時過ぎなんていう滅茶苦茶なこき使われようだという事もザラにあったようです。

 

これでは、次の日の仕事に使う労働力の再生産なんて無理です。

 

急いで帰宅して、風呂に入り、即時就寝するか?晩酌のビールでも飲むとか?

 

次の日の活力に備えて、体力の回復という再生産に努める訳でしょうが、こんな状態が続くと心身ともに辛くなりますね。筆者も門真市内の旧 松下住宅の下請けにて18歳の真夏の頃、アルバイトをした事があります。

 

そこでの体験はまさに壮絶でした。

 

まず、出勤は朝五時とか六時です。そこからトラックに乗り現場で行き、炎天下の下で重労働です。

 

ある日の姫路の現場。夕方にフラフラになりながら、やっと片づけて、門真市へ帰還するのかと思ったら、姫路から彦根へ資材を取りに行くと現場責任者が言い出した。

 

道は渋滞しており、彦根で松下住宅の資材を積み込んだら夜9時過ぎ。やっと門真帰還かと、ホッとしていたら、「おい、すまんが明日は三時に来てくれよ」と現場責任者が言う。

 

筆者は「これはありがたいな。明日は昼からか。やっぱり大手の仕事をする会社は違うな。しっかり(労働条件が)しているなあ」

 

と思っていたら、筆者の顔を見た現場責任者が、「勘違いして遅刻するなよ。午前三時やからな!」と驚愕の宣告を筆者にした。

 

そこで、驚きの労働基準法を完全無視するかのような態度に筆者は少々不安になり、責任者に問い質した。

 

筆者「残業代は出るのですよね。それも深夜手当みたいな手当も重加算して」

 

責任者「いやウチはそんなもん一切出えへんよ」

 

筆者は絶句して顔がこわばり、全身の血が逆流するかのような感覚を覚えて、

 

「ああ、そうですか。分かりました」と返事をするのがやっとでした。

 

そんな

” 威風堂々と労働基準法違反の滅茶苦茶な指示を出す責任者に呆れ果てる” も、筆者はまだニキビ面の少年臨時の労働者。

 

ド迫力の現場のオッサンには反論すら出来ず、初出勤から今までの労働日数×残業代の獲らぬタヌキの皮算用をして居た

 

事が急に恥ずかしくなり、落胆して糸の切れた凧にでもなったかのような、激しい脱力感に襲われました。

 

深いため息をつきながら、帰宅したら母が「エライ遅うまで頑張ったな」と言うので、

明日は午前三時と説明したら、母も驚きましたが、まあ頑張れとの言葉をかけられてしまいました。

 

”午後11時半の夕食” 

 

を摂り、さあ早く就寝して午前三時に出勤だとは思っていましたが、

 

20時間を超す労働時間の拘束で疲労が凄くて起き上がる事が出来ませんでした

 

ので、自宅に深夜にも関わらず矢のような催促電話があり、責任者は電話口で烈火の如く、

 

”激しく怒り心頭の様子で筆者を責め立て” ました。

 

その叱責を聞いている内に、さすがの筆者も

 

「何を!コラァ!残業代も出えへんとこに行くか!ボケっ!」

 

と深夜に怒って、電話を切りました。切った後にも何度も電話がリンリンと鳴りましたが、無視しました。このように無断欠勤にて退社した訳ですが、後日電話を掛けて給料をくれと言いましたところ、会社事務員は来月末に払うと言い張るのみ。この点も後日、書店で立ち読みして調べましたが、労働基準法違反でした。この会社は労働組合など無く、

 

” 従業員は全員名ばかりの社員扱い ”

 

だったようで、給料もいわゆる

 

日給月給制という誤魔化しの制度

 

であり、いくら残業しようが、一文も手当加算は無いという、今でいえば

 

スーパーブラック企業

 

でした。

 

社長は敷地に高級外車を何台も置いていて、一度それに乗せられて、夏季休暇前の慰労会のような安い店に連れて行かれましたが、現場責任者のような者でも、こんなにヒドイ会社なのに何年も勤続していたらしく、表彰状とかを授与し、目薬にもならぬスズメの涙の寸志なる、たった3万円を、

 

”社長は恩着せがましいいコメントともに下げ渡した”

 

のです。これは当時18歳の筆者も驚きましたが、イマドキ、そんな

 

”中学の社会教科書で読んだような、

野麦峠やら女工哀史みたいなヒドイ事は起きないだろう」

 

とタカをくくって居ましたが、その淡い期待は木っ端微塵に打ち砕かれて、その時の恩着せがましい社長は私にくれたのはたったの3千円だけでした。もう涙も出ないくらい呆れ果てるのみでしたし、最後の給料を取りに行った時も、

 

”20日以上働いているのに金額は約2万円ちょっとでした。”

 

色々と理解不可能な諸経費を差し引かれ、2万円では落胆しかありませんでした。

 

当時、バイクに乗りたくて真夏の炎天下のさなか頑張ったのに・・・・

 

まあ、ざっと労働組合が無い、社長がヤクザ?やマイルドヤンキーなどの場合は従業員は地獄です。

 

言いたい放題やりたい放題のヒドイ労働条件になりがちです。

 

”働くという事は、賃金を得て生活をすること” でしょう。

”労働者って生硬に申しますが、それは働く者の事。人間ですね。”

 

路傍の石をなめて草を喰い、空のカスミを喰って生きては行けません。”

 

頼みの綱の労働基準監督署もそんなに当てにはなりませんでした。

 

会社はのらりくらりと適当な言い訳をするのみ。現代社会や国語の教科書に出てくるような筋悪(スジワル)の会社が現に存在したとは驚きを禁じ得ませんでしたね。

 

この時の体験が、後に弁護士に労働法を講義するという、本末転倒の珍事を体験するきっかけになったのでした。

 

ここで本稿のまとめを提示しておきたい。

 

まず一般大衆、善良なる国民、愛すべき門真市民、我こそは正真正銘の貧乏人だ!と誇りをもって自称する市民には、以下のメッセージを贈る。

 

労働組合とは?

このような現代の女工哀史蟹工船のモデルにしてやりたいような、筋悪の会社から身を守る為には絶対必要な組織であり、その目的は会社を懲らしめるとか、会社のぶっ潰す! 会社経営者を社会的に抹殺するとかではありません。簡単に言えば、肉体労働者も人間だ。人間だったら家族もあるかも知れないし、少々の娯楽を楽しんで、明日への労働力を再生し、会社を通じて生活の安定たる給料と休息時間などの待遇を確保したい。

 

労働者だって会社を潰してしまえば、労働者だって生きていけない。ただそれだけであり、会社も労働者も実は一心同体なのです。これが基本原則であり、労働者の金科玉条ですね。

 

次に関西生コン(カンナマ)問題に血道を挙げ、戸田ひさよしは悪魔の手先だ!

連帯ユニオンは亡国の手先などと、知的レベルが低い事を考えがちな任侠系右翼・ネット国粋主義者門真市内で猛威を揮う維新軍団門真市長の太鼓持ち軍団の皆様には以下のメッセージを贈りたい。

 

戸田ひさよし氏も関西生コンも連帯も、弱い者への味方をしているだけだと思う。

筆者は凄絶な体験の数々からも皮膚感覚で理解できるが、労働者だって人の子だし、メシを喰えば糞もする。

誰だって生活してゆきたいでしょう?

その労働者を殺してしまっては、企業経営者だって、どうやって金を儲けて富を得るのですか?

 

労働条件の改善を話し合う団体交渉は法律で認められていますし、拒否出来ません。

 

拒否出来ませんが、何も労働組合側に何でもかんでも譲歩しなくても良いのですよ。

 

労働組合側に100%の満額回答するのは強制でも無く、義務ではありません。

 

お互い冷静に紳士的に話し合うというルールと節度を決めて協議すれば良いのであって、労働組合側も、会社を潰したり、社長を吊るし上げるのが目的ではありません。

 

同じ人間だという原点に立ち、より良い関係を構築するという目的があるだけでしょう?

 

労働組合は悪魔の手先ではありません。

 

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というじゃありませんか?

 

すこし理性的になって頂きたいと筆者は熱望する次第です。

 

次号に続く